話題

永遠のゼロを書いた百田尚樹さんにみる小説の書き方

更新日:

pencil-918449__180

百田尚樹さんといえば、ベストセラーとなった永遠のゼロが有名な小説家ですが、小説を書く前から放送作家として活躍していました。

探偵ナイトスクープも百田さんが手がけている番組です。

いつかは自分というものを形としてこの世に残したいと思っていたようで、その手段として小説を書いて本にしようとしました。

そうやって初めて書いた小説が永遠のゼロだったんです。

永遠のゼロは苦労の末に生まれた処女作だった

でも、いきなりすらすらと書けたわけではないようで、書きたいという気持ちはあれど、どうやって書いたらいいのかさっぱりわからなかったということですよ。

おれには小説はかけないんじゃないかと悩んだりしながらも、どうにか形にしようと悪戦苦闘。

しかし、筋書き通りにプロローグからエンディングに向けて書こうとすると、途中で手が止まってしまい、そこから先に進まなくなったしまったようです。

 

書くかやめるかのターニングポイント

そこで、考えたのが筋書き通りに書くのをやめること。

頭に浮かぶ物語のあちらこちらのイメージを取りあえず書いていき、それらをファイルに分類して保存していくという方法をとります。

そうやって、物語の断片が集まったところで、それらを編集し小説を完成させました。

それが、ベストセラーになり百田さんは現在、押しも押されぬ人気作家。

自分なりの小説の書き方を体得してからは、次々に話題作を発表しています。

今は、作家以外の活動でマスコミを騒がせたりもしていますが……。

スポンサーリンク

小説と彫刻は同じ?

物語の断片を細々に作り、それをつなぎ併せて物語を完成させるという書き方は、彫刻や絵画の創作をイメージするとわかりやすいかもしれません。

この小説の創り方は、彫刻や絵画の創作と比較すると、使う道具が違うだけで作り上げる過程は同じといえます。

彫刻も完成図は頭の中にあり、そこに向けて全体のバランスを考えながら、粗削り、中削り、仕上げとなるわけで、その過程は、頭を削っては、手を削ったりという作業が進み、徐々に全体の細部を仕上げて完成に向かいます。

右目を細部まで仕上げ、次は左目を仕上げ、鼻にとりかかるというような作業の仕方ではない。

小説も同じ。

文法や表現の仕方などはひとまず横に置いといて、まずは物語を書き終える。

それから言葉を消したり加えたりしていきながら、筋書きに無理がないか、人物の表現におかしなところはないかをみていき、全体を仕上げていく。

それが終わると、単語の使い方や表現の仕方に手を加え細部を仕上げていく。

村上春樹さんをはじめ、多くの小説家はこのような書き方をしている

村上春樹さんも「職業としての小説家」という本のなかで、自分の小説の書き方を詳しく紹介し、またスティーブン・キングも「小説作法(文庫本のタイトルは書くことについて)」で小説の書き方を書いていますが、二人ともまずはざっと頭に浮かんだ物語をとにかく書き上げて、しばらく寝かせ、そして修正を加え完成させていくという方法です。

百田さんの書き方は、そういうやり方を踏まえながら、さらに粗削りの段階を工夫したということになるのでしょうか。

パソコンという便利な書く道具があればこその小説の書き方と言えます。

原稿用紙に手書きしかなかった時代なら、百田さんの書き方は途方もない労力と書き直しの原稿用紙と時間が必要になったでしょうね。

パソコンが小説の書き方を変えたといえます。

 

あの名作もおなじ書き方で生まれた

実は、ずっと昔に百田さんとおなじような書き方で生まれた名作があるんです。

パソコンなどなかった時代に書かれた小説。

それは、「風と共に去りぬ」。

女性作家、マーガレット・ミッチェルが書いたあまりにも有名な小説ですね。

彼女も物語の断片断片を書いた原稿を家のなかのいたるところに置き、その時々によってそれぞれを手に取り執筆を重ねてあの長い物語を完成させたようですよ。

彼女にはとっては頭の中にちゃんと筋書きができていたので、その物語の途中途中のシーンの書けるところを文章にしていったというだけなんでしょうね。

はたでその様子をみていた知人には、なんでそんなやりかたであの長い小説ができていくのか不思議でならなかったようです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

-話題

Copyright© トレンドウォーク , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.