ヘルスケア

頻尿・尿漏れ・前立腺肥大!あきらめない尿トラブル対処法

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行きたいと思ったらすぐ行かないと間に合わない

ちょっとしか出ないからまた近くなる

まだちょっと残っている残尿感。

全部だしたつもりがズボンにしまった後じわっと尿がでてきてパンツを濡らした。

こんな経験はありませんか。

じつは、中高年の7割の人が同じ悩みを抱えています。

泌尿器トラブルには、昼間頻尿、夜間頻尿、尿勢低下、残尿感、尿意切迫感、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、膀胱痛など様々な症状があります。

そんな様々な症状の中から、日本大学医学部付属板橋病院医学部泌尿器科学系主任教授の高橋先生が教える頻尿、尿漏れトラブルとその対処法を紹介します。

健康な人の体内で1日につくられる尿の量は?

約1、5ℓです。

人間の尿の量は体重×25㎖で計算します。

すると、体重60㎏×25㎖=1、5ℓになります。

健康ならこの量を日中6回ぐらいに分けて排尿しているんですが、この排尿の時間や量が尿のトラブルに関係しています。

放尿の時間は決まっている?

最近のトイレには流水音などの音を流すことで用を足す時の音を消す装置がついてあります。

この音の流れる時間は25秒です。

3㎏以上のほ乳類の排尿に要する時間は21秒といわれています。

これは、ジョージア工科大学のデビット・フー准教授が40種類以上のほ乳類の膀胱と尿道の関係を調査した結果です。
尿の量は排尿時間に関係ありません。

ただし人の場合、年をとるとその長さに変化があらわれてきます。

特に男性の場合、年齢がたかくなると排尿の時間が長くなる傾向があります。

その原因として考えられるのが前立腺肥大です。

前立腺肥大とは?

男性の排尿時間が長くなる場合は前立腺肥大になっている可能性が高いことが考えられます。

前立腺は膀胱の下にあり、その中を尿道が通っています。

前立腺が肥大すると中を通っている尿道が圧迫され、その結果尿が出にくくなり排尿に時間がかかるようになるんです。

さらに残尿感を覚えるようになります。

残尿感とは、すっきりすべて出し切ったという感じではなく、なんとなく残っているような感じです。

残尿感の原因は?

前立腺の下に会陰部という場所があるんですが、そこがすこしU字にカープしており、そこに尿が残ったままになっています。

ズボンの中にしまった後にチョロッとでてきたという経験がありませんか。

これを解決する簡単な方法があります。

それはズボンとパンツをしっかりと下げて用をたすこと。

ズボンのファスナーを開けて用を足そうとすると、ちょい漏れをしてしまいます。ズボンとパンツで会陰部が圧迫されすこしU字にカープすることが原因です。

しっかりズボンとパンツをさげて会陰部が圧迫されるのを防ぎ、U字にカーブせず直線になるように意識しましょう。

しかし、会社や公衆トイレでズボンを下げるのはちょっと抵抗があるという方にオススメのズボンがあります。

ちょい漏れ防止ズボンとは?

そのズボンを販売しているのが銀座英国屋。

従来の既製品はチャックの長さが短いため、実際に用をたそうとするには十分に開かないという欠点がありました。

英国屋さんのフルオーダーのズボンは従来の既製品より舌までチャックが開くようにデザインされています。

その長さは3センチ。

開口部が狭いズボンは会員部が曲がったままになりますが、フルオーダーのズボンは尿道がまっすぐの状態のまま用を足せるので、ズボンにしまったあとにチョロッと出ることを防止できるというわけです。

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頻尿

昼夜どちらも3千万人以上の人が悩まされている症状です。

正常な人の排尿回数は3〜4時間に1回、1日7回以下の回数です。

しかし、頻尿の人は2時間の内に3〜5回ぐらいトイレにいきます。

通常、膀胱に60%以上尿が溜まるとおしっこにいきたくなりますが、頻尿の人は尿の量が60%になっていないのでトイレにいっています。

これは尿は溜まっていないのに、膀胱が尿が溜まっていると勘違いし、排尿の指示が早くでていることが原因です。

原因の1つが過活動膀胱といわれる症状。

過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは、膀胱のセンサーや膀胱と脳をつなぐ神経のトラブルです。

溜まった尿の量を誤認してしまい、尿の量に関係なく尿意を感じてしまいます。

頻尿の原因はそれ以外にも老化や生活習慣の影響もあります。

血流低下が原因で膀胱の弾力勢がなくなり尿を蓄えられなくなってしまうんです。

改善法は?

頻尿の人は尿をもよおしたら、あえて1〜2分間我慢してみましょう。

そうすることで尿意が和らぎます。

続ければ尿意をコントロールできるようになります。

しかし、我慢できずに漏らしたりする恐れがあるので、すぐにトイレに行ける環境で実行してください。

トイレまで間に合わずに漏らしてしまうことがあるようなら1度泌尿器科で診断してもらいましょう。

尿漏れ

女性ならでのは悩みが尿漏れです

尿漏れには2つのタイプがあります。

タイプ1 腹圧がかかる時に漏れるケース

くしゃみをしたり、歯を磨いている時などにおえっとなった時にあれっとなるケースです。

また、電車の待ち時間があったとき、先の事を考えてトイレに行こうと思い、便器の前に立ったら急に膀胱がパンパンになった感じがする。

なにかにふっと気をとられてたりしたときに尿道がゆるむ。

原因は?

これには尿道を締めるときに働く骨盤底筋群が関係しています。

骨盤底筋群が加齢などで衰えてくると尿道がゆるみ、腹圧がかかると尿漏れをするようになります。

骨盤底筋群の衰えを予防し、鍛えることで尿漏れを予防することができるようになります。

骨盤底筋群を鍛える体操

お尻の穴を3〜5秒間締める、3〜5秒間ゆるめるを交互に行ないます。

1セット20回、朝昼晩に1セットずつ行ないます。

たったこれだけですが、効果は大です。

タイプ2 切迫性尿失禁のケース

おしっこをしたいと思った時には、すでに手遅れ。

トイレに行く前に漏らしてしまう症状です。

これは、過活動膀胱など膀胱にトラブルがある可能性があります。

対処法は?

頻尿のところでも紹介した方法です。

尿をもよおしたら、あえて1〜2分間我慢してみましょう。

そうすることで尿意が和らぎます。

続ければ尿意をコントロールできるようになります。

夜中の頻尿

夜中頻尿の3つの原因は?

過活動膀胱

過活動膀胱という状態で、尿が溜まっていなくてもセンサーが早めに反応している。

睡眠障害

睡眠が浅くなり、ちょっとして尿意で目が覚めるのが原因

夜間多尿

昼間、下半身に溜まった水分が寝ることで腎臓にはこばれ尿になる

対策は

過活動膀胱や睡眠障害は骨盤底筋体操をおこないます。

夜間多尿は下半身に溜まった水分が原因で起こります。

下半身に水が溜まらないように、ウォーキングなどで下半身の筋肉を鍛えて水が溜まらないようにすることがポイントです。

夜間に作られる尿の量が減れば、眠りが浅くても尿意で目が覚める回数が減ります。

それでも、症状が改善しない場合は泌尿器科で診断してもらうことが大切です。

しかし、泌尿器科ときいたら何となく抵抗感がありませんか。

特に女性にはすこし抵抗があるようです。

どんな検査をするのが分からないから不安というのが理由。

そこで、泌尿器科の診療内容を紹介します。

泌尿器科の診断内容とは?

問診票

問診票の内応は日中や寝てからの排尿回数などの記入。

過活動膀胱のチェック。

頻尿だど排尿にかかわる病気のチェック。

これらが診断の指標となります。

エコー検査

膀胱内の腫瘍や結石の有無を検査します。

男性なら前立腺肥大が一目で分かります。

尿流量測定

排尿量、排尿時間などから前立腺肥大、尿勢低下などを判断します。

残尿測定

排尿後に尿が残っていると前立腺肥大や尿勢低下などの疑いがあります。

上記の検査で異常があったら?

パッドテスト

尿漏れパッドをつけて跳んだり跳ねたり、イスに座って立ったりと腹圧がかかる動作を1時間行い尿もれをみます。

咳やくしゃみで漏れる腹圧筋尿失禁の場合は、骨盤底筋体操をしても効果がない場合は、手術になります。

手術といってもわずか20分程度で終わるもので、そんなに大変な手術ではありません。

手術をすれば、一生涯尿漏れ解消?

TVT手術(保険適用)であれば3割負担で10万円程度の手術費用になります。

手術をするメリットは?

例えば70歳の女性の場合で平均余命は20年とします。

その長い器官を尿漏れを心配して暮すよりも、20分の手術をおこなえば尿漏れの心配がなくなるので、快適な生活を送ることができるようになります。

男性の場合はすこし違う事情が!

前立腺肥大である日突然尿がでなくなるとどんな検査が待っているか。

病院にいくと管を尿道の中にいれられ尿をだす検査になります。

これ、相当痛いこともあるようです。

ちょっとでも尿の出が悪いなと思ったら、早めに病院に行くようにしましょう。

まとめ

健康な人の排尿時間は平均21秒です。

これよりも長く、おしっこのたびに40秒以上かかるようなら前立腺肥大をうたがいましょう。

ちょい漏れをたびたびするようなら、ベルトをゆるめズボンとパンツを完全におろして用をたしましょう。

それだけでも効果があると思います。

頻尿でお悩みなら尿意をもよおしたらあえて1〜2分間トイレにいくのを我慢してみることです。

そうすることで尿意がやわらぎ、続ければ尿意をコントロールできるようになります。

尿漏れには骨盤底筋体操をしましょう。

お尻の穴を3〜5秒間締める緩めるを20回、朝昼晩に1セット(20回)ずつ行ないましょう。

夜何度も起こる夜間頻尿の改善には、ウォーキングなどの運動をおこない下半身に水が溜まらないようにすれば、夜間に作られる尿の量が減り、尿意で目を覚ます回数も減ってきます。

症状が治まらないときは1度泌尿器科の先生に診断してもらうことが大切です。

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