口内フローラのバランスを維持することが歯周病対策にもっとも有効!
歯周病予防の鍵は口内フローラの環境にあった!
口内フローラのバランスが崩れると、増殖した悪玉菌の歯周病菌が血管の中に入り込み身体中をめぐり、やがて動脈硬化や心臓病などの重い病気にかかるおそれがあります。
何故、口内フローラのバランスが崩れるのか、何故歯周病菌が心臓や脳に存在するのか?
「ためしてガッテン」で放送された口内フローラ健康術を紹介します。
口内フローラって何?
口の中に様々な種類の細菌が生育している状態のことです。
細菌叢(さいきんそう)や常在細菌叢といいます
通常、善玉菌、悪玉菌(虫歯菌、歯周病菌)がバランスよく生息しています。
しかし、加齢による免疫力の低下、歯磨きで十分に汚れを取れていない、糖尿病などの病気が原因となり、そのバランスが崩れると悪玉菌が一気にその勢力を拡大していきます。
口内フローラは年齢や病気、歯磨きの仕方で変化する!
年齢が若いうちは歯周病菌が口の中にたくさんいても歯周病が進行せずに歯肉がきれいな人が大勢います。
それは歯周病菌よりも身体の免疫力の方が強いからです。
免疫力が悪玉菌の増殖をおさえているんです。
しかし、加齢とともに免疫力が低下してくるとたちまち歯周病になってしまいます。
私たちの体の免疫状態と菌との力関係で歯周ポケットの深さは変わってくるというわけです。
免疫力の低下以外にも、歯磨きがきちんとできていないとか糖尿病などの病気に罹っているなどが歯周病菌の増加の原因になっています。
こわいのがジンジバリス菌!
歯周病菌は約20種類ぐらいいますが中でも注意したいのがジンジバリス菌。
このジンジバリス菌を中心とした歯周病菌が血管のなかに入り込み、重い病気を引き起こすといわれています。
どうやって、血管の中に入り込むのか?
ジンジバリス菌は空気が大嫌いです。
だから、空気がない歯と歯茎の間に潜りこみます。
いわゆる歯周ポケットと言われる場所ですね。
歯周ポケットは健康な歯ぐきの人で1〜2ミリぐらいはあります。
この隙間に潜り込みます。
ジンジバリス菌はより深く潜り込もうとする!
潜り込んでそこでじっとしていればいいんですが、ジンジバリス菌はそれだけでは飽き足らず、さらに深く潜り込もうと歯と歯ぐきの間の組織を掘り進んでいきます。
5ミリ、6ミリとどんどん歯周ポケットが深くなっていきます。
歯周病に罹った人にみられる深い歯周ポケットは歯周病菌ジンジバリスが掘った穴の跡なんです。
歯周ポケットが深くなると歯周病菌にとって、歯ブラシなどが届かないとてもすみやすい快適な環境になるので、どんどん元気になりさらにその数を増やしていきます。
ジンジバリス菌が血管に穴を開ける!
そうやって掘り進み、やがて歯ぐきの奥の血管に到達します。
血管に行き当たった歯周病菌(ジンジバリス)は次にどうするか。
血管にプスリと穴をあけて中に入ってしまうんです。
穴があいたら最後、もう歯周病菌(ジンジバリス)が入り放題。
大量の歯周病菌が全身をめぐり、脳梗塞や心筋梗塞など重い病気の原因になると考えられています。
そうならないために大切なことは、できるだけ歯周病菌(ジンジバリス)の繁殖をおさえることです
歯周病菌(ジンジバリス菌)が増えている3つのサイン
1、歯茎が腫れる
歯茎が腫れるのは、菌と身体が戦っているから。
いわゆる戦場となっている場所です。
鏡でみて歯茎が腫れているようなら、歯周病菌が増えているサインです。
2、歯を磨いたら毎回出血して歯ブラシが赤くなる
歯茎の奥の血管に穴が開いていると思ってください。
ただし、歯ぐきの腫れが原因で出血しても、そこから歯周病菌(ジンジバリス)が血管の中に入ることはないので、安心してください。
こわいのは、鏡でみても歯ぐきが炎症を起こしているように見えないのに、出血するときです。
3、急に口が臭くなった
歯周ポケットに歯周病菌(ジンジバリス)が増殖しています。
歯周病菌(ジンジバリス)は口臭の原因です。
この3つの項目のいずれか当てはまるものがあったら、歯医者さんで診断してもらいましょう。
歯周病のやっかいなところはどれだけ進行してもほとんど痛みがないことです。
だから、気付かないうちにどんどん進行してしまいます。
そうならないためには普段からのお手入れが重要です
口内フローラを改善する3つの方法とは?
1、唾液を十分にだしましょう
唾液には口内フローラを正常に保つ非常に重要な働きをしています。
悪玉菌の繁殖を抑える成分が含まれているんです。
食事はよく噛むことを意識しましょう。
よく噛めばそれだけ唾液がたくさんでてきます。
唾液を前歯、奥歯に十分行き渡るようにしてください。
2、歯磨きのときは、歯間ブラシと糸ようじも使いましょう
歯周病菌(ジンジバリス)は歯と歯茎の間の潜り込んでいるので歯ブラシだけで取り除くことは困難です。
歯間ブラシと糸ようじを使えば、歯ブラシが届きにくい隙間にもしっかりと入るので、歯周病菌を取り除くことができます。
できれば、毎日の歯ブラシの時に使いましょう。
すくなくとも、1週間に1回は実行してください。
3、定期的に歯医者さんにいって歯周病菌をチェックしてもらいましょう
1年に1回、心配性なら半年に1回の受診をおすすめします。
まとめ
加齢による免疫力の低下で、自分では気付かないうちにじわりじわりと歯周病菌(ジンジバリス)が増えていきます。
歯の隙間や歯と歯茎の間を念入りに磨きましょう。
食事は唾液がたくさん分泌するよう、よく噛んで食べるようにしてください。
善玉菌、悪玉菌がバランスよく生息する環境を維持することが口の中だけではなく、体全体の健康にとても大切なことです。