卵かけご飯って、人によってつくり方が様々です。
白身と黄身を容器で混ぜ醤油をさしてからご飯にかける人。
ご飯の上に直接のせてからおもむろ醤油をかける人。
じつは、卵かけご飯が美味しくなるやり方があるんです。
毎日5〜6個の卵を食べる長野県松本市にある会田養鶏協同組合の養鶏のプロ松本さん直伝の技です。
健康カプセル!ゲンキの時間で披露され、試食したレポーターのチャンカワイさんが絶賛!
あわせて、美味しいゆで玉子になるのは新鮮な卵か賞味期限ぎりぎりか。
殻のや卵黄の色の違いはどこからくるのか?成分は変わるのか?など知っているようで以外と知らない卵の豆知識を8つ紹介します。
美味しい卵かけご飯のつくりかた
まず、卵を割り白身と黄身に分けます。
白身だけを軽くかきまぜ、それをご飯にかけ今度は勢いよくかき混ぜます。
卵白が全体に行き渡ったら(泡立つ)、黄身をいれてお好みの量の醤油をかけて召し上がりましょう。
試食をしたチャンカワイさんの感想は、黄身がダイレクトに味覚に到達、それを包み込む白身の優しい風味とのコントラストが素晴らしいというコメント。
卵の割りかたにもコツがある
卵はテーブルやフライパンの角で割らないでください。
平らなところで割ったほうが、殻の破片が卵のなかに入りにくいというです。
卵白に落ちた小さな殻はとるのが面倒なんですよね。
目玉焼きを作るときに、黄身の近くに落ちたりしようものなら、殻をとろうとして黄身をくずしがっかりすることがあります。
むきやすいゆで玉子とむきにくいゆで玉子はなにが違う?
違いは卵の鮮度にあります。
東京家政大学大学院栄養学科教授で、農学博士、管理栄養士の峯木先生曰く、産みたての卵には白身に二酸化が多く含まれ、時間が経つにつれて二酸化炭素は抜けていきます。
この二酸化炭素の量がむきやすさに影響します。
産みたての新鮮卵は茹でると白身に含まれている二酸化炭素が膨張します。
すると白身が殻に張り付きむきづらくなる。
産まれてから時間がたった卵は二酸化炭素が抜けた分、卵白と殻の間の隙間が広がりむきやすくなるというわけです。
味に違いはあるの?
産みたて新鮮卵と賞味期限ぎりぎりの古い卵では、賞味期限ぎりぎりの古い卵の方が二酸化炭素が抜けることでプリッとした白身になり食感がよくなります。
むきにくく白身がぼろぼろになるゆで卵は白身の食感があまりよくありません。
卵料理の腹持ちがいいのは?
1位 ゆで玉子 3時間半
2位 卵焼き 3時間
3位 生卵 2時間半
4位 半熟玉子 2時間
ゆで玉子と卵焼きは加熱で完全に固形となっているので消化がゆるやかになります。
生卵のほうが半熟玉子より消化時間が長いのは、生の卵白に消化酵素の働きをおさえるたんぱく質がふくまれているからです。
卵の賞味期限はいつまで?
峯木先生によると、生卵は冷蔵保存して必ず加熱調理をして食べるなら賞味期限が切れても1ヶ月は大丈夫です。
卵かけご飯など、生のまま食べないでください。
あくまでも加熱調理をすることを前提にしたものです。
ゆで玉子にした場合、せいぜい日もちは4〜5日なので、早めに食べるようにしましょう。
ところで、卵を買うとき殻の色や卵黄の色が気になりませんか。
はたして、色が違えば中の栄養や味に違いはあるのでしょうか?
殻が赤い卵と白い卵は栄養素に違いがあるの?
殻の色と栄養成分に関係はありません。
どちらも同じです。
では、なぜ殻の色が違いは親鶏の品種の違いによります。
羽と同じ色の殻の卵を産むといわれています。
卵黄の色の濃淡によって成分に違いはあるのか?
鮮やかな濃いオレンジ色の卵黄やレモンの皮のような黄色の卵黄がありますね。
この違いは食べるエサの違いです。
エサの色が卵黄に反映して、様々な色の卵黄になります。
これも栄養価とは無関係です。
でも、味にはいくらか違いがあるかもしれませんね。
卵白と卵黄の栄養素の違いは?
それぞれに違う栄養が含まれています。
食べるときは、卵白、卵黄どちらもいただきましょう。
卵白
脂質を含まないため低カロリーで筋肉増加に最適なタンパク質のアルブミンが豊富に含まれています。
卵黄
高血圧を予防・改善するコリンや眼病予防効果がある抗酸化物質のルテインを含んでいます。
カラザも食べましょう
黄身と白身をつなげている白いぶにょぶにょとしたものがありますよね。
あれはカラザというんですが、見た目が気持ち悪いと、わざわざ取り除いたりしていませんか。
カラザは食べたほうがいいんですよ。
カラザに含まれているシアル酸は、体内に侵入したウイルスと結合しウイルスの活性を抑えます。
つまり風邪やインフルエンザの予防効果が期待できるというわけです。
まとめ
卵白の食感が苦手だから白身とカラザはさけて黄身だけで卵かけご飯をするという人がいます。
気持ちはわかりますが、栄養の観点からするとなんとももったいない話です。
この記事で紹介した卵白だけをさきにご飯と一緒にかき混ぜる技を試してみてください。
今でこそ卵は手軽に手にいれることができますが、昔は風邪をひいたときにだけ卵酒としてあじわうことができるくらい貴重なものでした。
家の跡取りである長男だけが特別に食べることを許された時代もあったようですよ。
今、卵は産んでくれた親鶏や養鶏家の人に申し訳ないくらい安い価格で手に入れることができます。
手軽に食べることができるのに、栄養価抜群の完全食です。
特に、筋肉が衰えてくる中高年の人には良質はたんぱく質をとるのに最適な食材です。
成長期の子供にも、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの成分がバランスよく整っている卵を食べさせるようにしましょう。