頭痛やだるいなどのクーラー病予防にも最適!
寝るときの温度と寝ている間の温度が重要!
熱帯夜が続く寝苦しい夏の夜、エアコンで部屋を冷やして寝ている人が大半ですが、使い方を間違えると翌朝体がだるいとか頭痛がするという症状に悩まされることになります。
朝の情報番組グッドモーニングの「明快まとめるパネル」で紹介された夏の夜の快眠方法を紹介します。
外気温と睡眠障害の関係とは?
夏場、熱帯夜が続くとよく眠れないといういわゆる睡眠障害の人が増えてきます。
環境省によると外の温度と睡眠障害には関係があるということです。
外の気温が25度までは睡眠障害の割合は6割前後でほぼ一定なんですが、25度から温度があがっていくにつれ増加して30度では8割の人が寝苦しいと感じるようです。
エアコンで部屋を冷やして寝ている人が大半ですが、使い方を間違えると翌朝身体がだるいとか頭痛がするという症状に悩まされている人も多いようです。
冷やし過ぎが原因!
心地よい眠りとすっきりとした目覚めのためには体の中心部の温度調節が重要になります。
人は昼間は中心部の温度が高く、夜になるにつれて温度がさがってくるサイクルが備わっています。
夜になると中心部の温度が急速に下がることで眠たくなってきます。
そして寝ている間は中心部の温度はずっと低いままで、夜明けが近づくにつれ中心部の温度が上がりすっきりと目覚めるというわけです。
エアコンで部屋の温度が下がりすぎた場合、体温が低い状態のままになりだるさにつながります。
朝、だるいとか頭が痛くなるのはエアコンの使い方が間違っているからです。
上手なエアコンの使い方
寝る1時間前に部屋の温度を25度にして、就寝中と目覚めるまでは28度をキープする。
ポイントは眠りにつくときには涼しくして、眠っている間は冷やしすぎないこと。
就寝前の温度設定で心地よい寝つきを得るためには、寝る1時間前に部屋の温度を25度にします。
それぐらいの室温で眠りにつき、寝ている間から目覚める時までは28℃ぐらいをキープしましょう。
寝つきをよくするための効果的な方法は?
寝る1〜2時間まえにぬるま湯に15分ほどつかりましょう。
一時的に体の中心部の温度があがることによって、その後急速に温度が下がります。
寝る前に体温を上げ、25℃ぐらいの室温で体を冷やしながら眠りにつき、寝ている間は体温が下がるので、エアコンの設定温度を28℃にする。
そうすると、朝気持ちよく起きる事ができるというわけです。
エアコンの風向きに注意!
のどが痛いという症状がでます。
エアコンもそうですが扇風機も注意が必要です。
のどが乾燥しないよう風向きを変えたり、湿度を下げすぎないように工夫してください。
風が直接あたったり湿度が高すぎるとのどが乾燥しやすいということです。
体にやさしい扇風機の使い方
横浜国立大学教育学部 田中英登教授曰く、扇風機の風が当たり続けると皮膚から水分が蒸発、脱水症状や体温低下につながる恐れがあるから、扇風機はあまりおすすめしないということです。
扇風機をつかう時は、室内の空気を循環させるために壁に向けるようにするのがおすすめです。
エアコンを使わず、扇風機だけで夜を過ごすなら、首振り機能を利用するなどしてずっと風に当たり続けないようにするのがいいと思います。
のどの不調には風向き意外の原因が?
直接あたらないようにしているけれど、のどが痛くなる場合は別のことが原因として考えられます。
それは、エアコン内のカビや部屋のほこり。
エアコンの風で部屋の中を舞っているのかもしれませんよ。
2週間に1回がフィルターの掃除をしましょう。
エアコンはつけっぱなしとタイマーとどちらがいい?
タイマーをかけて寝るがタイマーが切れると暑くなって目が覚める。
またタイマーをかけて寝るの繰り返しで寝たのか寝ていないのがよくわからないまま朝になったということになります。
何度も起きるのは睡眠障害の要因です。
途中で起きるくらいなら、つけっぱなしでグッスリ眠ったほうがはるかに良いといえます。
エアコンはつけっぱなしにしましょう。
電気料金はどっちがお得?
これは、つけっぱなしが経済的です。
エアコンは室温を下げる時にもっとも電力を使います。
一定の温度をキープするのに、そんなには電気代はかからないということです。
しかも、設定温度は28度ですから。
27度ぐらいから室外機の音もぐっと静かになりますから、ご近所迷惑にもならないと思います。
まとめ
もとサッカー日本代表でMr.浦和と親しまれていた福田選手は現役時代、どうしたらいい睡眠をとることができるかを試行錯誤したといっていました。
そうして自分なりにたどり着いた快眠方法がさすがの内容です。
エアコンの設定温度を27度。
風が直接肌にあたらないよう長袖長ズボンで寝る。
身体を極限まで酷使するアスリートは、理屈ではなく経験則でただしい方法にたどりつくのでしょうね。
質の高い睡眠がゲンキの源です。
眠るに入る前は部屋のエアコンの温度を25度に設定、就寝中は28度でキープ。
これで今日からぐっすり快眠。
すっきりとさわやかな朝を迎えましょう。
閑話
2005年、現在の東京都知事の小池さんが環境大臣のときに始まったクールビズ。
職場の室内温度を28度にして、その室温に対応できる軽装にしましょうという運動です。
いわゆる「ノーネクタイ・ノージャケット」キャンペーン。
しかし、体の中心温度が高い日中にこの28度という温度はすこし高すぎないだろうか?
最近、もうちょっと温度を下げたいという声がちらほら聞こえてくる。