ヤマト運輸、社員から悲鳴が!
「現在の荷物量には無理がある」
ヤマト運輸労働組合は取扱量を減らすよう要求。
送料無料、当日配達の停止、料金増の可能性は?
時間指定はなくなり、再配達は有料になるのか?
イギリスで取り入れている新たなサービスとは?
ネット通販拡大がネックに!
実際に2014年の荷物量は約16億2000万個から2015年は約17億3000万個と増加しています。
一億1000万個も増えているのに、収入は減少しています。
原因は急増しているのは主に単価が安い小型荷物。
単価が高い荷物も安い荷物も運ぶ手間はほぼ同じ。
そして慢性的な人手不足で、宅配員の負担だけが増えている。
さらに、ネット通販企業への配達料割引などが経営の足かせになり、荷物が増えるほど赤字になっていくという状況になっています。
時間指定1時間で20軒!
現場で働く宅配員の苦労
時間指定で1時間で20件も配達しなければならないこともある。
1時間で20件ということは、1軒の配達を3分間で終わらせないとこなせない数です。
どう考えても不可能。
さらに、9時丁度に来てと細かい時間指定。
別にその要求にこたえなければならないというわけではないんですが、なんとか届けようとしたら、事前配送ルートをの変更したりしなければならなくなる。
業者泣かせの再配達
国交省の2014年の調べによると、再配達は全ての宅配物の約2割を占めています。
この再配達によって残業をしないと荷物をとどけることができない状態になっています。
たとえば、女性の1人暮らしの場合、部屋の電気がついていて、あきらかに在宅と思えるときも居留守を使われて荷物を受け取ってもらえない時があるといいます。
何故、そんなことになるかというと、1人暮らしの女性の立場からすると本当に宅配員なのか不安になる。
安全面を考え、ポストに不在票が入っているのを確認してからあらためて再配達をしてもらうケースが多々あるようです。
増える労働時間
朝は、1時間早く出社
マンションなどに設置されている宅配ボックスに荷物を預けるのが早朝出社の理由。
不在だったとしても、宅配ボックスに預けてしまえば再配達をする手間がなくなるから配達員にとってはありがたいシステム。
しかし、宅配ボックスは数に限りがあるので出遅れたら他の業者さんに先を越されてしまいます。
それが、早朝出社の理由です。
夜が再配達の時間
仕事終わりで帰宅後に再配達を受け取るお客が増えています。
だから、朝早く、夜遅くまで仕事をしなければいけない構造的な問題が生じています。
その解決策は?
ヤマト運輸、日本郵便が取り組んでいる配達をスムーズにするためのサービスとは?
自宅以外で荷物を受け取るサービスです。
駅、大型スーパーなどに設置。
仕事帰りや買い物帰りに荷物を持って帰ることができるサービスです。
また戸建て用宅配ボックスの販売。
宅配業者が荷物をいれて鍵をかけ、受取人が鍵をあげて荷物をとるという仕組み。
宅配ボックスの価格は数千円から数万円になっています。
イギリスの新しいサービス!
今後、時間指定なしでお得に?
宅配業の過重労働は日本だけはなく世界的な問題になっています。
そんななか、イギリスで宅配業者の負担を減らすために取り入れものがあります。
「急がなくていいよ便」
イギリスのAmazonのサービスです。
どんなサービスかというと、
○時間指定なし
○お急ぎ便不使用の場合は、Amazonで使える約140円の割引券をプレゼント
このサービス、日本でもAmazonをはじめネット通販で導入されたらいいですね。