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パラチノースという糖質が糖尿病などの生活習慣病の予防やダイエットに効果があるというのは本当なのか

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白砂糖と同じカロリーながら、ゆっくりとエネルギーに変わるので体にやさしいスローカロリー・シュガー。

食べても健康で太りにくい体をつくるその秘密は?

パラチノースとは何?

糖質と一言で言っても、さまざまな種類があります。

白砂糖、米や麦などの穀類やイモなどに含まれるでんぷん、フルーツに含まれる果糖やブドウ糖、食物繊維を多くふくむオリゴ糖やセルロースなど多くの種類があります。

その中の1つがパラチノース。

はちみつの中にごくわずか含まれている天然の糖質で、ブドウ糖と果糖からなっています。

一般に利用されているのは、味噌や醤油と同じように酵素を作用させて作れたものです。

今、このパラチノースが体に負担の少ない糖質として注目されています。

何故、パラチノースが注目されているのか?

カロリーは砂糖とおなじ4cal/gですが、甘さは半分。

砂糖と比較して、体内でゆっくりと吸収されるという特徴があります。

通常の砂糖は胃や小腸の入り口辺りですぐに吸収されますが、パラチノースは吸収が遅く小腸の末端まで残ります。

そのため砂糖の約5倍、吸収に時間がかかります。

ゆっくりと吸収されるので血糖値がなだらかに上昇するため、インスリンの値の急激な上昇がおさえられ糖尿病の予防やダイエットに効果があるとされています。

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血糖値がゆるやかに上昇するとなぜいいのか

高濃度のブドウ糖で血糖値が急激に上昇すると、血管が傷むといわれています。

そして、血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌されます。

大量のインスリンの盈虚で、今度は少し遅れて血糖値が一気にガクンと下がる現象がおこります。

急に血糖値が下がると、お腹が減ったと体が食べ物を要求し、食べ過ぎということになってしまいます。

また、このように食事の度に血糖値の振幅が大きい状態が長く続くと脾臓におおきな負担がかかってしまします。

食後の血糖の量はゆるやかに上昇すれば、ゆるやかに下降することになり、脾臓などに過剰なストレスをかけることなく通常の血糖値の値にもどすことができます。

インクレチンというホルモンがちゃんと働いてくれるかどうかがカギ

インクレチンという消化管ホルモンには、食後に高くなった血糖値をコントロールする働きがあります。

血糖値を低下させる働きをするインスリンや、血糖値を上昇させる働きをするグルカゴンの分泌量を調節して血糖値を適切な数値にしているわけです。

食事をするとまずは脾臓からインスリンが大量に分泌され、食べ物の栄養素を脂肪細胞に取り込みます。

インスリンのこの働きによって上昇した血糖値が今度は適正値よりも低くなってしまいす。

すると、今度は主に小腸の上部からグルカゴンがたくさん分泌され低くなった血糖値をあげることで、バランスをとっているんです。

順番として、最初にインスリンが大量に分泌され、つぎにグルカゴンが分泌されると思ってください。

白砂糖などの場合、胃から小腸の手前で消化吸収されてしまいますので、インスリンの分泌量に比べて、グルカゴンがほとんどでてこないことがわかっています。

すると、すぐお腹が減り、食べ物を口に入れてしまいます。

それが1日にの食事の度に起こり、長い期間繰り返されると、常に血糖値が高い状態になり肥満やメタボなどの生活習慣病にかかってしまうことになります。

やがて、糖尿病を発症し、気付かぬまま進行し合併症を引き起こします。

しかし、パラチノースの場合は小腸の末端まで残りので必要量のグルカゴンが分泌され、血糖値を適性に保ち結果的に肥満にならない効果があるわけです。

スローカロリーという食べ方

パラチノースは1984年に三井精糖が工業生産を始め、最初の頃はヤクルトの「ミルミル」やロッテの「歯磨きガム」などに使われていました。

虫歯になりにくい糖でもあるんです。

2011年の東日本大震災の影響もあってか販売が低迷していましたが、最近話題になっているスローカロリーでパラチノースの良さが見直されるようになってきました。

糖質をゆっくり摂取しましょうというスローカロリーの考え方は、三井精糖が2007年に提唱しています。

砂糖を多くつかう洋菓子店もパラチノースをつかったマドレーヌ「ラトリエ・ドゥ・シュクル 」(東京代官山)やどら焼き「プルーム」(JR浦安駅近く)などが現れています。

スプーン印 スローカロリーシュガー 400g

砂糖をパラチノースに変えればそれでいいの?

私たちは普段の生活のなかで、気付かないまま大量の砂糖をとっています。

市販のジュースや缶コーヒー、菓子パンやファーストフードなどなど。

砂糖の摂りすぎはよくないから、そうゆうものは口に入れるべきではない。

もっともですが、それはそれで味気ないものです。

時には、コカコーラをがぶ飲みしたいときもあります。

チーズバーガーやフライドチキンをどか食いしたくなるときもある。

そんなときには、がまんしないで食べて飲む。

しかし、それをいつもではなく時々にする。

そういうことを意識しながら、毎日の食生活の中にパラチノースを取り入れるのが、体にも心にもよい影響を及ぼすのではないでしょうか。

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