朝の情報番組グッドモーニングでも取り上げられた注目の乳酸菌です。
直接、ウイルスなどの感染から体を守る免疫細胞を活性化させる優れもの。
それがプラズマ乳酸菌です。
乳酸菌は腸内環境を整えるだけではなかった
キリンホールディングスと小岩井乳業の共同研究で発見された乳酸菌で、正式には「ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株」といいます。
一度聞いたくらいでは、覚えることができないような長い名前です。
それが何故プラズマ乳酸菌と呼ばれるのかというと、それには理由があるんです。
人の体にプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)という免疫細胞があります。
このプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)という免疫細胞は体内に侵入したウイルスを見つけると活性化して免疫力を高める働きをする細胞です。
また、免疫機能全体をコントロールする司令塔的な働きをします。
プラズマ乳酸菌はこのプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を直接活性化させます。
だから、プラズマ乳酸菌という名称が付けられています。
商品化することを考えた場合、ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株よりもプラズマ乳酸菌のほうが、インパクトがあるし、覚えやすいということも考慮されたんでしょうね。
このプラズマ乳酸菌は、免疫細胞のプラズマサイトイド樹状細胞(pCD)を活性化して、ウイルスやガン細胞の増殖を抑制する効果があるインターフェロンαだけでなく、インターフェロンβやインターフェロンγの三種の産生などさまざまな免疫機能増強効果があることがわかってきています。
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常識への挑戦
2009年に「細菌はpDCを直接活性化できない」という研究論分が発表されました。
それによって、細菌の一種である乳酸菌もpDCの活性化は不可能だと考えれてきたんですが、キリンホールディングスと小岩井乳業の研究チームはそれに疑問をもったわけです。
乳酸菌には腸内環境を整えたり、間接的に免疫を活性化する働きがあることはわかっている。
きっと自分たちが知らない何かがあるはずだと。
マウス由来のpDCを使って31菌類125株の乳酸菌をさまざまなやり方で調べたところ、わずかな数ですが、高い活性を示す乳酸菌を見つけることに成功しました。
それは、チーズを作るときに使われるラクトコッカス・ラクティスの仲間の乳酸菌でした。
免疫細胞のプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を直接活性化する乳酸菌の発見という画期的な出来事でした。
2011年9月、日本ウイルス学会学術集会において「ウイルス感染を防ぐ免疫細胞を活性化する新たな乳酸菌」として発表。
2012年3月、正式にプラズマ乳酸菌と名付けられました。
何故、プラズマ乳酸菌はインフルエンザや風邪などのウイルス感染予防に有効なのか
インフルエンザや風邪のウイルスは、自力で生きていくことができません。
他の生物の体内に入りこみ、細胞を乗っ取り栄養を吸収して生きています。
そうやって、どんどん数が増えていくと高熱などの症状を引き起こします。
人の体には、このウイルスが侵入すると免疫細胞が活性化し、ウイルスをやっつけようとする仕組みがあります。
つまり、免疫細胞プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)が元気に働いてくれれば、ウイルスが体内に侵入してきても、症状が悪化することを防げるというわけです。
従来の乳酸菌も腸内環境を整えることで体調がよくなり、結果、免疫力を高める効果があります。
しかし、腸内の善玉菌、悪玉菌の割合は個人差が大きく、そのため免疫力にも大きな差がありました。
プラズマ乳酸菌は直接プラズマサイトイド樹状細胞に直接働きかけるので、数ある乳酸菌のなかでもずば抜けて免疫力を高める効果があります。
プラズマ乳酸菌を手に入れるには?
現在、キリンホールディングスと小岩井乳業からさまざまなプラズマ乳酸菌の商品が販売されています。
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まとめ
空気が乾燥するこれからの季節は、インフルエンザや風邪にかかりやすくなります。
乾燥した空気によって水分が蒸発して軽くなったウイルスは、空気中を浮遊します。
そのため、口や鼻から体内に侵入しやくすなります。
抵抗力が弱い子どもやお年寄りのウイルスの感染予防に、プラズマ乳酸菌を取り入れてみてはいかがでしょう。