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高血圧予防にはカカオポリフェノール70%以上のチョコが効果あり?

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カカオポリフェノールは高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。

そんなカカオポリフェノールを高血圧や動脈硬化の予防や改善のためにすすめている病院があります。

それは埼玉県戸田市の戸田中央総合病院。

この病院には、嗜好品(しこうひん)外来があるんです。

すすめているのはチョコレートやクルミ、ココアなど一度は口にしたことがあるものです。

チョコレートで血圧の数値が下がる理由とは?

「健康カプセル!ゲンキの時間」で放送された驚きの内容の紹介します。

何故、病院でチョコなどの嗜好品を?

近年、一部の嗜好品が健康につながることがわかっています。

嗜好品外来の担当で心臓血管センター内科医学博士の椎名医師によると、楽しんで健康増進してもらうことが目的だといいます。

血圧が正常値の範囲内ですこし高めの方やコレステロールがすこし高いけれど薬を飲むほどでもない人に生活習慣病予防のために嗜好品を使っています。

高血圧や動脈硬化の予防・改善が目的

ちょっと血圧が高い人を診察、検査を一通りやったで、嗜好品か薬を処方するかを判断します。

問診表に運動などの生活習慣病や普段よく食べるものをくわしく記入、血液検査、動脈の硬さを測るCAVIl検査を行い、その結果から血管年齢をだします。

場合によっては、心電図、頚動脈エコー、脳もMRIなどの検査を行う場合もあるということです。

問診表の内容および検査結果をみて、その人にあった嗜好品(チョコレート等)決定します。

どれぐらいの期間で効果がでるのか?

3〜6ヶ月程度の間隔で検査時の状態からの変化を観察し効果を判定していきます。
もし効果が充分でないようなら他の嗜好品への変更も検討するということです。

どんな人が受けられる?

血圧が正常範囲の数値のなかで高めの人です。

このままでは、近い将来高血圧になる可能性が高いと予想される人です。
血圧の数値が正常範囲を超えている人は症状にもよりますが、嗜好品ではなく薬での治療となります。

糖尿病の治療中の人は嗜好品での治療は受けることはできません。

血圧にいい嗜好品とは?

チョコレートです。

しかし、チョコレートには条件があります。
血圧を下げる嗜好品となるチョコレートはダークチョコレートです。
砂糖がはいった甘いチョコレートではありません。

ポリフェノールの含有量がポイント

カカオの含有量が多いチョコレートにはポリフェノールが多く含まれています。
ポリフェノールを多く含むのはカカオの含有量が70%以上のチョコレートです。
食べる量は一日20〜30g。

 

ポリフェノールにはどのような効果が?

ポリフェノールは心臓や血管によい効果があります。

今年74歳になる岡田さんは、嗜好品外来通院歴1年半になりますが、受診前は140以上、高いときで160もあった血圧が今では上が127、下が67ぐらいになったといいます。

嗜好品外来ですすめられたのはチョコレート。
カカオマス70%以上の物を毎日20〜25g摂取しているといいます。

食べ方は?

朝、食事の後にお茶を飲みながら10g。
夕食後、お茶を飲みながら10〜15gぐらいを食べています。

また、チョコレートは胃に重いので煎餅などの間食をあまり食べなくなったといいます。

カカオポリフェノールで血圧改善

3年前、カカオポリフェノールの効果を検証する実証試験が日本で行われました。
指揮をとったのは愛知学院大学 心身科学部健康栄養学科 農学博士の大澤医師。

参加した347人が毎日25gのチョコレートをとります。
それ以外は普段通りの生活をしてもらい、4週間後の身体の状態を調べます。

結果、高血圧の人は数値が大きく下がり、正常値の人にはほとんど差がありませんでした。
高血圧ぎみだった人は82人の血圧が平均6血圧さがったということです。

その理由は?

血圧が下がるというのにはいろんな考え方がありますが、その中で一酸化窒素NOというものがあります。

一酸化窒素NOには血管をしなやかにする効果があり、これを遺伝知レベルでカカオポリフェノールが高めているといいます。

カカオポリフェノールの効果1

血管壁を柔らかくする一酸化窒素NOを活性化させる。
その結果、血圧が安定すると考えられます。

カカオポリフェノールの効果2

動脈硬化に関係する善玉コレステロールを増やします。

カカオポリフェノールの効果3

血管内の炎症をおさえ動脈硬化のリスクを低下させます。

こんな血管に効果があるポリフェノールの効果的にとれる飲み物がるんです。
それはココアです。

ココアは血圧や動脈硬化、脳の血流が改善する

ココアだけを飲んでも効果はありますが、さらにココアの力を高める使い方があるんです。

ショウガココア

食品医学研究所の医学博士の平柳医師にいわせると最強の組み合わせといいます。

カカオポリフェノールとショウガは最強の組み合わせ

ショウガオール(辛味成分)には血液をサラサラにする効果がある。
カカオポリフェノールには血管拡張作用がある。
継続することでしなやかな血管を保つことができるというわけです。

ショウガココアの作り方

ピュアココア5gを200mgのお湯で溶く
ピュアココアは砂糖などを加えていないココアパウダー
皮ごとすりおろしたショウガを小さじ1杯(約5g)入れる
チューブの場合は約7、5g

少々飲みにくいかもしれません。
身体に良い味という感じ。

豆乳はちみつココア

豆乳に含まれるイソフラボン、はちみつのケルセチンは共に血管をしなやかにします。

豆乳はちみつココアの作り方

ピュアココア5gを10㎖のお湯で溶く
温めた豆乳120mℓを入れる
はちみつを小さじ2杯入れる
豆乳に含まれるイソフラボン、はちみつのケルセチンは共に血管をしなやかにします。

めちゃくちゃ甘くて、深みもありおいしい。

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嗜好品外来でほかにもよくすすめているものは?

クルミ

クルミに含まれているαーリノレン酸は体内に入ると10〜15%がオメガ3脂肪酸に変わります。

オメガ3脂肪酸はEPA DHAのこと。

じつはクルミおよそ5個でオメガ3脂肪酸が約2700mgをとることができるんです
塩サバ1枚に含まれているオメガ3脂肪酸が2680mgだからほぼ同量です。

EPAは血中の血小板が固まるのを防ぎ血栓を予防します。
DHAは赤血球を柔軟にし、毛細血管での赤血球の流れを良くします。

緑茶

お茶に含まれるカテキン(ポリフェノール)が血圧を上昇させる酵素の働きをおさえるからと考えられています。

緑茶を1日4〜5杯飲む人は、それ以下の人と比べると脳卒中や心筋梗塞いなる人がすくないされ、緑茶を全く飲まない人の脳卒中発症リスクを100%とすると、1日4杯以上飲む人のリスクは80%まで減少するといわれています。

カテキンを多く抽出するコツは?

90度以上のお湯で淹れるのがポイントです。
粉茶にして茶場ごと飲めば、より多くのカテキンをとることができます。

はちみつ

豆乳はちみつココアでも紹介したはちみつです。

はちみつはケルセチンをはじめとするポリフェノールの宝庫です。
吸収が早くすぐに脳のエネルギーになるので、朝とるのが効果的です。

そのまま舐める場合は1日に大さじ1杯を目安にとるようにしてください。

まとめ

血圧や血管にいいポリフェノールをとれば動脈硬化や心筋梗塞のリスクを減らす効果が期待できます。

ダークチョコレート 20〜30g
クルミなどのナッツ類  30g
緑茶 4〜5杯
赤ワイン 1〜2杯

これが、嗜好品外来の椎名先生おすすめの嗜好品と1日の摂取量です。
みんな、ポリフェノールがたっぷり入っています。

ただし、嗜好品を食べるのはあくまでも病気の予防が目的です。
病気の治療のためではありません。

嗜好品がいいからと過大に期待してこれだけを食べるようなことはやめましょう。
基本はやはりバランスのとれた毎日の食生活ですからね。

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