アルコールは肌から弾力を奪います。
酒は百薬の長という言葉がありますが、それは適量をたしなむからのことでそれを超えれば毒になります。
お酒の飲みすぎはさまざまな病気の原因になりますが、女性にとって美しさの秘訣といえる肌にも悪影響があります。
なぜ、お酒を飲むと肌が老けるのか。
肌を老けないために知っておきたいお酒と肌の関係とは?
NHKテレビ番組で紹介されたアルコールの真実を紹介します。
アルコールの適量とは
男性の1日のアルコール適量は約20gです。
女子は1日約20g未満。
これは、女性のほうが男性よりも体が小さいからです。
お酒にするとどれぐらい
日本酒なら1合。
ビールは500㎖の中ジョッキ1杯ぐらいです。
ワインはならグラス2杯が適量でしょうか。
しかし、この量はお酒好きにはまったく物足りない量ですよね。
もうちょっと、あと一杯といいながら酒の量が増えていきます。
肝臓の働きとは?
アルコールはおもに腸で吸収され肝臓に送られます。
肝臓ではまず分解酵素によってアセトアルデヒドに変わります。
さらにその後、分解酵素によって無害に物質に分解。
最後は水と二酸化炭素になって体に排出されます。
適量を超えるとどうなる?
酒の量が増えると、肝臓が分解している途中で生まれるアセトアルデヒドの分解処理が間に合わなくなります。
その結果、アセトアルデヒドが全身に行き渡り、血管拡張や頭痛、吐き気、動機などの症状が現れます。
心臓がドキドキしたり、頭が痛くなる、顔が真っ赤になるのはアセトアルデヒドの影響なんです。
アセトアルデヒドはかなり毒性が高い物質なので、酔っぱらってこのような症状になったときは体中を毒が巡っていると思ってください。
その結果、肌に悪影響を及ぼします。
肌から弾力を奪い取る
アセトアルデヒドが全身をめぐると体内のたんぱく質と結合します。
するとAGEという物質がうまれます。
これがお肌の弾力を奪いとります。
肌の下にはコラーゲン線維があり、これがベッドのスプリングのような働きをすることで肌に弾力を与えています。
このコラーゲン線維にAGEがからみつくと、弾力を奪い取り肌の艶や張りがなくなってしまいます。
焦げたパン
焼いていないパンは指で押すとしっとりやわらかいですが、焼いたパンは表面が硬く、しっとりも弾力もなくなります。
それとおなじことが肌でおきているということです。
37才にして肌年齢は84才!
AGEスキャナーという肌年齢を測れる器械があります。
1日にウオッカをボトル1本720㎖空けるという酒豪といってもいいある女優さんの肌年齢をAGEスキャナーで測定すると、実年齢37才で肌年齢はなんと84才!
その年齢差は驚愕の47才にもなります。
お肌はすでに老人という衝撃の結果です。
84才になった肌は若返るのか
ラットをつかった実験によるとアセトアルデヒドからできるAGEは4週間ぐらいお酒をやめるとなくなります。
ウオッカを1日ボトル1本空けるぐらい飲む人に4週間お酒をやめるというのはちょっと無理!となりますが、今の量の半分に減らしていくだけでも効果はあります。
飲まないというのは難しいとしたら、肝臓の働きをたすけるおつまみを一緒に食べるようにしましょう。
お酒好きの体をいたわるおつまみ
それは枝豆。
手軽に手に入り、肝臓にやさしい食べ物です。
枝豆のような食物線維の多い食べ物はアルコールの吸収をやわらげ、さらに高たんぱくなので肝臓の働きを活発にします。
そこで女子栄養大学の浅尾さん考案のスペシャル豆料理を紹介します。
ワインと日本酒にそれぞれ合う枝豆料理
ワインに合うおつまみ
枝豆と牛肉とトマトのサラダ キウイドレッシングがけ
材料4人前
枝豆 100g
牛しゃぶ用もも肉 200g
タマネギ 60g
ベビーリーフ 100g
トマト 400g
ドレッシング
キウイフルーツ 1個分
塩 小さじ1/2
粒マスタード 小さじ2杯
オリーブオイル 小さじ1杯
白ワインビネガー 小さじ1杯
日本酒に合うおつまみ
納豆もどき
枝豆を納豆にみたて食物線維を多く含む山芋やオクラ、めかぶなどのネバネバ食材を多くつかいだし醤油とあわせた1品です。
材料4人前
枝豆 160g
山芋 60g
オクラ(軽く茹でる)6本
めかぶ 100g
かまぼこ(またはちくわ)60g
鰹節 大さじ4杯
だし醤油 大さじ2杯
どちらの料理もよくあえていただきましょう。
まとめ
年を重ねても年齢より若く見える人は、肌に艶と張りがあります。
肌の状態によって年齢より若くみえたり老けてみえたりします。
アルコールは肌の弾力を奪うだけではなく、シミやシワの原因にもなります。
いくつになっても若々しくみずみずしい肌でいたいなら、アルコールの量を減らすことも考えましょう。
お酒を飲むときには、肝臓に負担がかからないよう枝豆など食物線維を多く含み高たんぱくのものを一緒に食べるようにしてください。