足の毛細血管が浮き出て見える
見た目が気持ち悪い!
スカートがはけない!と多くの女性が深刻に悩んでいます。
それは下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)という血管が浮き上がる病気です。
テレビ東京ゆうがたサテライトで、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とはどんな病気か、そしてその治療法と予防法が紹介されました。
下肢静脈瘤とは?
静脈の血管に血が溜まりコブのようなボコボコができる病気です。
静脈は心臓に血液を送り込む働きをする血管です。
足などを巡る血液が重力に逆らって心臓まで上がっていくため、逆流しないよう静脈の血管には逆流防止弁が付いています。
この逆流防止弁が加齢などで壊れてしまうと、血液が逆流し、足の血が溜まります。
その結果、ボコボコに血管が浮き出で、見た目もあまり良くない外見になってしまいます。
下肢静脈瘤には網の目状や、クモの巣模様などさまざまなタイプがあります。
痛みはなく感覚的にかゆみがある。
また、むくみやすく、疲れやすいといった症状があらわれます。
痛みがないからといって、油断していると皮膚炎や潰瘍など重症になる恐れがあるので注意が必要です。
血管外科クリニックお茶の水血管外科クリニック院長広川医師によると、症状が軽い場合、手術ではなく注射で治る治療法があるということです。
その治療法は?
硬化療法という静脈の中に薬剤を注入して静脈をふさぐ治療法です。
ふさがれた血管は硬くなり、やがて自然になくなります。
その術式は、
1、コブの部分の血管に注射針を刺します。
2、血管内で薬を定着させるために、硬化剤と空気を混ぜて泡状にする。
3、泡状になった硬化剤を注射。
4、その後1ヶ月間、特殊なストッキングを履いて静脈を圧迫して治療は終了です。
5、1ヶ月ほどで大体固まりますが、見た目にもわかるぐらいよくなるには1年ぐらいかかるようです。
治療費は約3800円程(保険適用2割負担の場合)、薬の量で個人差があります。
硬化治療を受けた患者さんの声
○べつにそんな痛いというほどじゃない
○我慢できないということも全然ない
○だたチクッとするだけ
ふくらはぎは「第2の心臓」
下肢静脈瘤は血液が足に溜まることでおこる病気です
足の血流をよくすれば、血管のボコボコは予防できます。
大切なことは、血液を心臓に返す働きを活発にすること。
そのために1番効果的なのは、つま先を上に上げることです。
ふくらはぎは重力に逆らって血液を心臓に戻す働きをします。
ふくらはぎの筋肉が収縮することで静脈が圧迫され、血液が上に押し出されます。
また筋肉がゆるんで血管が開くと下から血液が流れ込んでくる。
この収縮と弛緩の働きを、「ふくらはぎの筋ポンプ作用」といいます。
そのため、ふくらはぎは第2の心臓と呼ばれています。
ふくらはぎを働かせるのに1番いいのはつま先を上に上げる事です。
そこで、名医おおすすめ、足の血管ボコボコ「予防体操」を一挙公開。
座り仕事の人におすすめの座ったままできる体操
足バタバタ体操
イスに座って足の裏を床に付けた状態から、かかとはつけたままつま先だけを上げる
足首回し体操
かかとをつけつま先を上げ、つま先で円を描くように足首を回す。
外回りと内回りをセットで行う。
どちらもリラックスした姿勢でやることがポイントです。
立ち仕事が多い人におすすめの体操
つま先立ち体操
立った状態でかかとを持ち上げる
かかとを上げることで、ふくらはぎにギュッと力が入り、筋肉のポンプ作用で血液が押し上げられます。
これらの体操を1時間に10回ぐらいを目安にやりましょう。
横になってやる体操
ゴキブリ体操
仰向けになり、両手両足を上にあげブルブルバタバタと30秒ぐらい動かす.
ゴキジェットを吹きつけられた、ゴキブリの断末魔の動きに似ているからのネーミングでしょうか。
名前はちょっと引きますが、むくみや足の疲労が改善します。
まとめ
足の表面ボコボコになりたくなかったら予防体操です。
あれ?ひょっとして下肢静脈瘤かなと思ったらすぐ専門医に診断してもらいましょう。
1度かかってしまうと自然に治るということはありません。
治療をせずに放置していると、下肢静脈瘤以外の思い病気になり、余計に苦しむことになる可能性があります。
症状が軽ければ、硬化治療法で体に負担をかけることなく、治すことができます。
広川先生いわく、下肢静脈瘤は、基本的に命に関わる病気ではないので、治療をいつ、どういう形でするのかは患者さんと決めるということです。
なによりも、毎日の生活の中でセルフケアを心掛けることが大切です。
幾つになっても、おしゃれなスカートを楽しみたいですからね。