冷たいご飯のでんぷんに驚きの秘密が!
冷やご飯ダイエット?
おにぎりダイエット?
お米といえば、炭水化物(糖質)です。
以前から炭水化物(糖質)を食べないダイエットもあります。
しかし、ここでお話するのは炭水化物(糖質)を食べるおにぎりダイエット。
知っておきたい8つのポイントとその理由は?
1、冷めたご飯がポイント
ご飯を冷ましてから食べるのがおにぎりダイエットや冷やご飯ダイエットのキモです。
温かいご飯では効果がありません。
何故、冷やご飯じゃないとダメなのか。
それはお米のでんぷん(糖質)に関係があるんです。
でんぷん(糖質)の性質が変化する
炊き立てのご飯はほんのりといい香りがして、噛むとじわっと甘味がお口に広がります。
この甘味がでんぷんの糖質の甘さ。
これこそがご飯の糖質の美味さなんですが、この糖質がダイエット中にはちょっと問題ということになるんですね。
そこで、この温かいご飯を冷まします。
なぜ、冷ますのか?
冷えるとお米のでんぷんが「レジスタントスターチ」というものに変化します。
レジスタントスターチの「レジンスタント」は消化されにくい、「スターチ」はでんぷん。
読んで字のごとく、消化されにくいでんぷんに変わるんです。
2、でんぷんが変われば消化の仕方が変わる
通常のでんぷんは、小腸の消化酵素によって分解されグルコース(ブドウ糖)になり血液に吸収されます。
レジスタントスターチは小腸でゆっくりと消化され、それから大腸で腸内細菌に発酵され酢酸、プロビオン酸、酪酸などの有機酸に変わり吸収されます。
カロリー量が変わる
そのため、通常のでんぷん1gのカロリーはおよそ4kcalですが、レジスタントスターチに変化したでんぷんは2kcalと通常のでんぷんの半分になるといわれています。
これがおにぎりや冷やご飯がダイエットにいいといわれている理由です。
3、よく噛む
温かいご飯は柔らかいのであまり噛まなくても飲み込むことができます。
炊き立てのご飯にいたっては、2、3回噛んだら飲みこんだりします。
でも、冷たいご飯はよく噛んでご飯粒を細かくしないと飲み込めませんよね。
よく噛むことの効果
よく噛んで食べると脳の満腹中枢を刺激して、少ない量でも満腹になります。
また、噛む回数が増えることで、顎に力をいれて動かすためカロリーも消費されます。
噛む回数が増えると唾液が大量に分泌されるので口内環境がきれいになり、消化を助け胃の負担も軽くなります。
実践!冷たいご飯ダイエットのやり方
4、冷やご飯を朝昼晩食べる
おにぎりにすれば冷めたご飯も美味しくいただけます。
朝1個、昼2個、夜1個ぐらいを目安にお好きな数を。
4回に分けて食べるのもあり。
おにぎりの具材はおかかや梅干しや高菜などをお好みで。
肉やつなマヨなどはやめましょう。
5、味噌汁を一緒にいただく
味噌汁の具はやはり野菜中心ですが、豆腐や納豆などもOKです。
きのこ汁などもおすすめです。
6、おかずは野菜をメイン
肉や魚などの動物性タンパク質や脂質をとらないようにしてください。
糖質の多い果物やアルコールは口にいれたらダメです。
サラダを食べる時には油分が含まれるドレッシングは避けましょう。
7、お茶か水で水分補給補給
ジュースや健康飲料水は控えてください。
8、このような食事をおよそ2〜3週間つづける!
この期間は運動も控えてください。
タンパク質や脂質を摂っていないので、ある意味体に必要な栄養が不足している状態です。
運動をすると体に大きな負担がかかります。
その後、徐々に元の食生活にもどしていく。
昔の日本人の食生活をアレンジ?
いわゆる昔(江戸時代ぐらいか)の日本人の食生活を参考にしたような内容です。
魚を食べないこととお米の量がすくないところに大きな違いがあります。
昔の人は4〜5合のご飯を食べていたそうですよ。
3週間ほどとはいえ、タンパク質や脂質をとれないのが少々つらいか。
まとめ
肥満をどうにかしたいと悩んでいる人には効果があるでしょうね。
しかし、おにぎりダイエットを終えた後の食生活に注意が必要ですが……。
病気の治療や仕事上どうしても5キロぐらいを短期間で痩せなければいけない人にも効果的な方法かもしれません。
そういう緊急を要する事情がないのであれば、もっと気楽におにぎりや冷やご飯を楽しみながらダイエット効果も期待したらいいのではないでしょうか。
栄養がかたよるので、人によっては体調を崩すことも考えられますから。
一つの提案
某テレビ番組(林修先生の番組)のなかでお医者さんがこんなことを言ってました。
タンパク質や脂質はそれだけを食べても太らないそうです。
糖質と一緒に摂ると太りやすいということです。
朝昼と夕食のメニューを変える
朝はおにぎりとスムージーか青汁、もしくは野菜ジュース。
お昼は野菜中心のおかずと味噌汁を一緒に食べる。
ときにはラーメンなどの麺類を楽しみましょう。
夕食はタンパク質と脂質をがっつりと
夜は、ご飯などの炭水化物を摂らずに、肉や魚を食べてタンパク質や脂質を摂る。
これなら無理なく続けることができるのではないかと思います。
これだけでも、人によっては効果があるかもしれません。