しっかり眠れた気がしない。
朝起きるのがつらい。
そんなお悩みを持っているあなたに質問です。
あなたが寝ている部屋の照明は昼光色ではないですか。
夜、眠る直前まで昼光色の照明をつけていませんか。
もしそうなら、すぐに電球色の照明に変えましょう。
照明の色を変えるだけで眠りに大きな違いがでます。
照明が睡眠の質を大きく変えます。
その秘密は、ホルモンにあります。
睡眠ホルモンメラトニン
メラトニンというホルモンがあります。
メラトニンは人間の生体リズム、いわゆる体内時計を司っている重要なホルモンです。
体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
じつは、メラトニンの分泌に照明の違いが大きく関わっているんです。
照明が睡眠にもたらす影響とは?
メラトニンは瞳孔が開くとすると分泌され、収縮すると分泌が抑制されます。
瞳孔は周りが暗くなると開き、明るくなると収縮します。
つまり、明るい太陽光の下では瞳孔は収縮し、月明かりの夜は開きます。
そこで実験。
照明の違いと瞳孔の関係は?
独協大学学生の協力で実験をおこなっています。
その実験内容は白色照明と電球色照明をそれぞれ5分間見て、その時の瞳孔の収縮具合を見るというもの。
通常、太陽の光は白色光とみなされています。
さてどういう結果がでたか。
白色照明を5分間みた時の瞳孔の収縮は平均3、5mm。
電球色を5分間見た時の瞳孔の収縮具合は平均4、5mm。
白色の方が瞳孔が収縮するのが実験結果に表れました。
この実験から白色光の方がメラトニンの分泌が少ないことが分かります。
夜間と日中で照明を使い分ける!
白色照明を夜間眠るまえにつけているとメラトニンの分泌が抑えられ体内リズムがおかしくなってしまいます。
眠る準備が出来ていない状態で眠ることになるので、熟睡できません。
熟睡するためには、夜になるとそれにあわせて電球色にきりかえ、睡眠ホルモンメラトニンの分泌をうながし、眠りに入るのがベストです。
天井の照明を消し、電球色の電気スタンドを利用し間接照明にすることで目への刺激を減らしより深い眠りにつくことができます。
朝、すっきり目覚める方法は?
逆に朝から日中にかけては白色光にするとメラトニンの分泌が抑えられ、すっきりと目覚めて1日を快適に過ごすことができます。
カーテンを開け朝の光の浴びるのが効果的です。
さらにいいのは外にでて大気を全身に浴びること。
窓から顔をだして朝の空気を感じるだけでも頭はすっきり覚醒してきます。
眠くてふとんからでるのが辛いときは
カーテンを開けたり外にでるのが目覚めにいいのはわかっていても、朝は頭がボーッとして布団から起きだすのに時間がかかる。
住宅事情で窓を開けてもお隣さんの壁が見えるだけ。
そんな人におすすめのある特徴をそなえた電気スタンドがあります。
この電気スタンドは太陽光とおなじ光の性質を持っているので、メラトニンの分泌を抑える働きがあります。
枕元の手が届く場所にこの電気スタンドを置いて眠ると、朝、目覚ましの音とともに太陽光にちかい光を照らしてくれます。
寝ながらにして、太陽光線が直撃するようなものです。
こういうものを利用するのもいいのではないでしょうか。
まとめ
夜中に強い照明の中にいると体内時計の働きが乱れてメラトニンの分泌が抑えられます。
これが眠りと目覚めのリズムが乱れる原因です。
メラトニンは眠りを誘うだけではなく、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取ってくれるために、病気の予防や老化防止にさまざまな効果を持つと考えられており、注目されているホルモンのひとつです。
メラトニンの分泌は照明を変えることで調節することができます。
毎日を健康で快適に過ごすために、昼間と夜間で照明を変えるようにしましょう。
すぐ実行できる超簡単睡眠方法です。
LEDライトは、昼光色、電球色など照明の切り替えができるものがありますから、オススメします。