鶏肉は豚肉や牛肉と比べて脂肪がすくなくヘルシーです。
たんぱく質も多く含まれ、中でも必須アミノ酸のロイシンやトリプトファンがたくさん含まれています。
ロイシンは筋肉量を増やしてくれるアミノ酸で、基礎代謝をあげダイエット効果も期待できます。
またトリプトファンは心を落ち着かせる脳内物質セロトニンに材料になる物です。
つまり鶏肉には精神安定効果があるということです。
そんな鶏肉の中で、胸肉にすぐれた効果があることがわかってきています。
グッドモーニング明快まとめるパネルで女子栄養大学栄養学部教授で農学博士の西村医師監修のもと放送された胸肉のパワーについて紹介します。
胸肉に秘められたパワーとは?
イミダゾール・ジ・ペプチドは種々の動物の骨格筋に含まれている物質です。
長距離を飛び続ける渡り鳥の羽を動かす筋肉や一生の間泳ぎ続けるマグロやカツオの尾びれの部分に多く含まれています。
鶏の場合イミダゾール・ジ・ペプチドが多く含まれているのは胸肉になります。
イミダゾール・ジ・ペプチドは人の脳に効く!
女子栄養大学栄養学部教授で農学博士の西村教授曰く、イミダゾール・ジ・ペプチドは食べ物からとり入れると、消化吸収の段階で2つのアミノ酸に分解され、再び体の中で合成されます。
それが主にどこで再合成されるかいうと、消耗の激しい脳や筋肉です。
イミダゾール・ジ・ペプチドには脳が疲れる原因の活性酸素を取り除く抗酸化作用で、脳や筋肉を元気にしてくれるというわけです。
さらに、疲労回復の細に記憶力アップや脳機能を向上し、認知症の予防効果があることが近年の研究でわかってきています。
鶏肉は心身ともに健康にみちびいてくれる優れものといえます。
胸肉をおいしく食べるための一手間は?
これだけ、体に良い胸肉ですが食べるとなると他の部位に比べ、パサパサして食べにくいところがあります。
はっきりいうと、食べてもあまり美味しくない。
実は、そんな胸肉がどこの家庭にでも使っている調味料で、簡単にジューシーでおいしくなる裏技があります。
胸肉をジューシーにおいしくするレシピ
用意するもの
胸肉 200g
水 100㏄
砂糖 小さじ1/4
塩 小さじ1/4
作り方
水に砂糖と塩を溶かし胸肉を1時間以上浸す
たったこれだけです。
砂糖と塩に保水性があるので胸肉の筋繊維の中に水分が入り込み、ジューシーでプリッとした食感になります。
胸肉をあらかじめ切ってから浸せば、時間を短縮できます。
まとめ
イミダゾール・ジ・ペプチドをとれば疲れにくく、速やかに疲労回復する効果があります。
アメリカなどの諸外国では、風邪をひいたらチキンスープが鉄板メニューになっています。
体を元気にする鶏肉のパワーと働きを経験的に知っていたんですね。
風邪の予防対策にチキンスープが効果あり!東尾理子さんも効果を実感!
イミダゾール・ジ・ペプチド以外に、たんぱく質が多く含まれ必須アミノ酸のロイシンやトリプトファンもたくさん含まれています。
疲労回復に効果があり、脳を活性化してくれる鶏の胸肉を健康のためにも意識して食べるようにしてはどうでしょう。